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河北 秀世( Hideyo Kawakita)








・受賞理由/Commendation


彗星の分光学的観測による太陽系起源の研究


Spectroscopic observation of comets and its implication to the origin of the solar system 





・主な業績 Major achievements (in Japanese)

河北氏は太陽系に現存するもっとも始源的な天体である彗星の分光学的観測から、太陽系の起源解明につながる研究を展開した。彗星に含まれる氷の成分のうち特にアンモニアに着目し、その原子核スピン異性体の比率からアンモニア分子が形成された温度環境を推定する手法を開発し、彗星が生まれた位置が推定可能であることを示した。原子核スピン異性体比の研究対象を彗星氷の主成分であるH2OやCH4にも広げており、この分野を先導する研究者である。近赤外領域における高分解能分光観測から彗星中のCH4, HCN, CH3OHなどの高揮発性有機分子を検出し、さらには赤外線観測衛星“あかり”を用いた彗星中のCO2のサーベイ観測を展開している。分光学的な観測から、彗星に含まれる分子中の15N/14N、D/Hなどの同位体比を測定し、候補者が開拓した原子核スピン異性体と比較することからも彗星の起源を明らかにしようとしている。河北氏は、これら新しい発想による優れた研究成果を多くの学術論文として発表しており、きわめて高い国際的評価を受けている。



・推薦者/Nominator


田近 英一 (Eiichi Tajika)